ブルージャイアント映画プライムビデオでみられますね!
よければ是非!!
過去の解説動画こちらです!
めちゃ太ってますね私!
5巻39話 Nothing Personal(一話ごとにジャズの曲のタイトルがついています!)
Don Grolnick(Piano)の曲です。バンドのレパートリーで演奏よくしてました!
曲名の意味はPersonal(個人的な)悪気はNothing ないんだ。「言いにくいんだけど」といった感じです。
この選曲はすごいですね!
大のバンドはキャラバンに乗って動きだしましたが、最初の演奏は
通常の食堂のような場所。
古い楽器が何とか置いてあるような場所で、条件が
お客が残っていて拍手が多ければ2ステージ目もあり。
そして自由にリクエストしていい!というものでした。
お店あるあるな内容です。
生演奏というのは、お店の人からすると、イメージがあがると思って始めるのですけど、
以外と音量大きくて私語ができなかったり、、、で、ライブがあるなら今日はやめとくというお客もでるものなんです。
なので、自衛策というか、こういう内容を押し付けてくるのもよくわかります。
リクエストがジャズじゃない曲
We are the Worldなどポップスの曲が来ました。
ジャズメンバーはこういうのとても嫌います。
漫画でもピアノのブルーノとハンナはいやがるので、
大のサックスとラファのドラム二人で始めることに。
確かにこの曲コード進行シンプルだし、サビを繰り返せば、メロディとアドリブ交互にどんどん展開できるし
いいですね。
二人の演奏にお客さんが引き込まれる描写が素晴らしいです。
そして、この設定がプロな感じですごい漫画ですね!
5巻38話 Caravan(一話ごとにジャズの曲のタイトルがついています!)
Caravan というとこのアグレッシブな演奏が思い出されます。
デューク・エリントンが若手と組んでアルバムを出す企画の一枚ですね。
ブルージャイアントは、最初のバンドライブの大失敗のあと
リハーサルに顔出すのは、お世話になったサックス店主のボリスの甥っ子ガブリエル
彼の車がキャラバンとなって、ボリスがドイツ各地に組んでくれたライブツアーを回って
大失敗の噂よりも、すごい噂を広めていこう!というツアーになります。
一台の車に楽器とメンバーを積んで回る。いやーポップスもジャズもありありですね。
楽しいんですよ、これが。
今聴いてる音楽を聴きながら、あーだこーだ語りあうのがとてもプラスになります。
こういうマネージャーでバンドはかわりますよね。
ビートルズにおける、ブライアン・エプスタインのように。
デュークエリントンバンドにおけるアーヴィング・ミルズのように。
でもこの二人はバンドがビッグになってから、メンバーから疎まれ
亡くなったり、解雇されたりしていますが、、、
彼のサポートで大のバンドは大きくなっていくストーリーですね!
楽しみです。
5巻3 5話 Inner Urge(一話ごとにジャズの曲のタイトルがついています!)
ジョーヘンダーソン(ts)の「内なる衝動」って和訳になりますかね。
この曲すきですー。ダークな雰囲気がいいですよねー!
ライブのリハーサルでは初めて息がぴったりあって手応えを感じる。
ハンブルクでお世話になったサックスショップをやっているボリスにも連絡する。
CD会社のプロモーターやボリスも見にきていて
多くのお客さんの期待が集まった、初ステージ!
緊張が高まっていくのが漫画で綺麗に描写されています。
本当石塚先生はこういう描写上手ですよね!
全然かみあわず、、、
曲間で一人また一人とお客が帰っていき
4曲1時間のライブで6割の客が帰るという結果
ジャズのライブでセットの途中でお客がゾロゾロ帰っていく、、、というのはあまり見たことがないですが
過去にデイブリーブマンのコンサートがあって、
あまりにもフリーでまさにお客が半分以下になったというライブは経験したことがあります。
本当にゾロゾロ客が帰っていく
メンバーはマイケルブレッカーもいてすごいのですけど
曲が激しくて不協和音だらけで
僕もよく理解できなかったです。
バンド的に噛み合わないというよりはコンセプトな感じでしたけどね。
大の演奏は爆音というイメージなので、ありえますね。
若くて、お互いが譲らないミュージシャンだとあるあるかもですね!
最初のライブで大失敗、、、でもそこでの出会いが成功に繋がっていく
という感じで終わります。
6巻以降もりあがっていきますよ!
5巻33話 Ghost Of A Chance
タイトル曲はジャズのスタンダードで、あなたと結ばれる可能性はほとんどない。
(Ghost of a chance)という歌詞がついています。
口のわるいピアニストブルーノが大の新曲のデモを楽しそうに聴いていたり。
あちこちのバンドにいたドラマーラファエルが古いバンドメンバーに今のバンドで「ようやく始まった。」
といっていたり。
ベースのハンナが前に所属していたバンドMOREN5のポスターに少し嫉妬しつつ夜ベースの練習をしていたり。
喧嘩ばかりしていたバンドが少しづつ心の結束を固めてる描写がかっこいいです!
でもお金もなく、演奏させてくれるライブハウスもなく。
大はあちこちのライブハウスにかけあって、やっと演奏の場所をみつける!
初のお披露目ライブが決定します!
ハンナの元バンドの名前ってまちがいなくMAROON5からきてますね。
こっちはジャズフレーバーの歌バンドですけど。
この曲一時期よくかかっていましたね!
4巻32話 COLLERS
COLLERSというジャズの曲はみあたらなかったのですが、誰かご存知なら教えてくださいね!
バンドが出来上がったところで、ぶつかり合いだらけの毎日です。
個性が強いバンドはこう言う事がおこりますね。
そこから題名がカラーズなんだと思います。
ピアノのブルーノがバンドのために曲を書いてきます。
意図的に超絶に難しい曲です。
ジャズミュージシャンは難曲に立ち向かうのが好きな人多いです。
僕もその一人です。
できた時の爽快感がわかってるから、自分はできる!という自信にもつながるから。
色々理由はあるかと思います。
でも主人公の大はこれだと勝てない!といいます。
むずかしいのはジャズのファンに向けられているから、そんなのしれている。
もっとジャズを知らない人に感動を与えられる曲にしたい!
とても大事な話です。
ジャズはそもそもアドリブが難解な上に、メロディまで難解だと
聴く人をとても選びます。
とはいえ、それをやってのけたのが
コルトレーンの「ジャイアントステップ」であり
チャーリーパーカーの曲なんかもそうですね。
あまりにも凄すぎて、語り継がれ今でも挑戦者が絶えない曲です。
こういうバンドでの喧嘩が絶えないバンドは
解散するか大化けするかですね。
ジャズミュージシャンのジレンマをよく描いた内容だと思います。
すごい漫画です!
ドイツ編30話 BLUE MOON
ドラマーラファエルは結局大のバンド加入はしなかった。
大に入らなかった理由として、「ジャズは楽しさと自由がある。それをずっと続けるためには一つのバンドにはいらない方がいい。」という内容のものです。
その後も沢山のバンドをこなしていく上で、あたり触りなく、「今日はよかったよ。」
「楽しかった、また来月も。」という言葉
ドラムソロ中にサックスとピアノが関係ないお話しをしている。
それを話すと、「俺たちはガチのプロじゃない。だからもっと楽しまないと。」というセリフに
色々悩む、、
芸術家にこのラインはとても大事なものだと思います。
真剣にやりこむと揉めるし、お互い譲らなきゃいけないし。
でも一度その深さで快感を得ると、抜け出れない。僕もそんなイメージです。
結局ラファはそこに踏み込む決断をした。
本当にジャズミュージシャンあるあるの悩みですね。
ここまで深掘りして、ドラマに仕立てる石塚先生すごいですね。
ラファはなぜ入る決断をした?と聞かれた時に
電車でみた「月が綺麗だったから」と答えています。
BLUE MOONという曲は
ひとりぼっちの時に見たブルーだった月が
恋する人と出会ってゴールドに見えるという歌詞がついています。
まさにタイトル選択も凄いですね!
演奏はトランペット・フレディハバードの演奏です。
最後のトランペットのフレーズのあとにブレイキーが讃えてロールをしているのが
めちゃくちゃ微笑ましいライブ演奏です。
4巻28話 FASCINATING RHYTHM
タイトルはガーシュウィンの名曲ファッシネイティングリズムです。
まさにタイトルにふさわしい曲ですけど、内容的にSo What がでてきたので、
Miles Davis [Four And More]のSo What を選ばせてもらいました。
とうとう一緒に演奏する気になったラファエルは
ミディアムテンポのブルースでどう?とハンナに言われて演奏が始まります。
途中、大がもっとやろうぜ!と煽って15分も演奏していた、という描写になっています。
あるあるですね!管楽器の人とやるとながーく演奏になる事多いです。
次は曲は大が選べとラファエルが言ったところで、この曲 So What が選ばれます。
ベースがメロディラインで、演奏が始まると大がフルスロットルで始めて、テンポがはやくなっていく、、、
という描写があります。
まさにこのマイルスの演奏をイメージしたのでは?と思いました。
メロディが終わったところで、マイルスの熱量にバンドが一気に加速して興奮していく感じ
この曲で感じ取れるのかな?って思います。
4巻27話 INVITATION
バンドに入る気はないというラファエルをブルーノはオープンセッション(お客さんも参加できるセッション)
でバンドメンバーの演奏を聴いてくれと頼みます。
ベースのハンナが最初に一曲演奏に入ります。
途中ベースの強さにたじろいだピアニストに演奏の曲中にブルーノがピアニストと交代します。
これは日本とかではありえないですけど、チャーリーパーカー時代などでは、Cutting Sessionという腕自慢セッションがあったようで、演奏がイマイチだと、途中でステージを降ろされてしまう事があったようです。
演奏がひとしきり終わったところで、大(主人公のダイ)がラファエルに
「もし一緒に組んだらヨーロッパ1のバンドになろう!」といって
インビテーションをコールして(インビテーションを一緒に演奏しようと提案して)バンドに入っていく。
というシーンです。
とても現実的な描写です。実際セッションで出会ってバンドができるのはよくあるし、
ジャズならではの良さですよね!
石塚先生のストーリー作りと、リアリティが満載の描写でした!
インビテーションはジョンコルトレーンの曲ですが、バラード的にやっているんですよね。
ある程度テンポがあって、お互い駆け引きしてるのがわかりやすいロイハーグローブの演奏をあげてみました!
4巻26話 YOUR STORY
大のバンドにドラマーラファエルを誘うため、ピアニストブルーノがバーで話ます。
ラファエルは以前ブルーノとバンドで演奏した時に、ブルーノが演奏が面白くないからという理由でライブの途中で帰ってしまった事に苦言を呈します。
今もあるのかな?昔のミュージシャンはちょいちょいあったって聴きますね。
かくいう僕もリハーサルの途中で帰った事があります。
まあそれは、面白いとかではなく、コンセプトの違いでしたけど。
真剣にやっていれば、そういうのってありますね。
まあ、自分の視野が狭かっただけですけどね。
その対話の中で、ブルーノの尊敬するピアニストがセシルテイラーだという話がでてきます。
ラファエルは理知的なスタイルのブルーノが奔放に演奏するセシルを好きだなんて意外、、、といいます。
確かに!!
でもブルーノはずっとクラシックを練習していて、ピアノで遊んでいる、戦っていないピアノを聴いて憧れた!
と言っています。
確かに、そういう視点って面白いですよね!
セシルの演奏は音だけでなく、映像みると分かりますけど、ピアノが上手いのはわかるんですよね。
めちゃくちゃじゃなく、自由に弾いているイメージです。
スガダイローさんのプレイも通じるところありますね。