無調の音楽 シェーンベルク

無調の音楽 シェーンベルク

12音技法

この曲を聴いてなんだこれは!!?

って思いました?
僕も結構思いました。

長い間、音楽は2つの調整の中で作曲されてきました。
長調と短調です。

新たなサウンドを作るのに、どこかに主役を作らずに
12音を均等に扱うという考え方に到達したのが
シェーンベルクです。

一つのフレーズは12音を経由してからでないと次にいってはいけない!
というルールを作りました

なんだかデタラメっぽく聴こえるこの曲も
ちゃんとルールを作って作曲されています。

これって、すごい事で、
その場のフィーリングだけで作曲してしまうと
他の人がその考え方を継承できないですよね。

こうやって、技法のルールを作る事によって
それを支える人たち、受け入れる人たちがいたわけです。

音大の生徒でこの25番を弾いてる子が結構いて
魅力を質問すると、ほとんどの子が

「弾きこむと、気持ちよくなる」といいます。

僕も理解してるわけではないですが、
これってジャズでも使われているんですよ。
それはまた次回に解説しますが

バッハのインベンションだって、あの時代突然現れて
万人が受け入れたとは、到底思えないんですよね。

歌で歌うような曲でもないし、
でも、この2つの旋律がからみあうところが
面白い!と思った人も多いかと
僕はついつい「キャンディキャンディ」に聴こえちゃいますけど。

これを聴いてから上のシェーンベルクを聴いたら
なんか閃く人もいるかもですね!

 

 

 

 

ショスタコービッチ交響曲5番の隠れたメッセージ

ショスタコービッチ交響曲5番の隠れたメッセージ

ショスタコはジャズのアルバムを作ってたり、
問題オペラ「ムツェンスク郡のマクベス夫人」という、
○〇〇シーンが出てくるオペラとかがあったり(やばいです)
結構好きなんです!
 
社会主義では、色々な表現の規制をされていましたが、
ショスタコーヴィッチはその中でも、曲の中で反政府的な
メッセージを入れたりしていました。
これって、バレたら処刑!覚悟って事ですから。
すごい事ですよね!
 
第5番交響曲では
ビゼーのカルメンのメロディの1節の
「信じるな!」(ラレミファ#)という部分を使って、
共産党を信じるな!というメッセージを込めています。
 
曲の最後には
Aの音(私を意味する)を252回繰り返します。
その上で(ラレミファ#)が連呼されます!
私は信じない!というメッセージを込めています。
まあ、すごい度胸だし、すごい頭脳プレイですね!
 
ジャズでも、他のメロディの引用は結構使われます。
その時に、同じ作曲者つながりだったり、
同じ恋の歌だったりすると、ニヤリとしちゃいます!
クラシックなんかは、もっと探せば色々ありそうですよね!
 
この部分です!ユーチューブでしか見れないみたいです、、

【おすすめオペラ】愛の妙薬

【おすすめオペラ】愛の妙薬

愛妙(あいみょう)っていわれると
なんだか中国の言葉っぽくきこえますが
ドニゼッティのオペラ「愛の妙薬」の省略名称です
 

このシーンの解説です

主人公のネモリーノは
アディーナさんに恋しますが
心を打ち明けれず、、、
ある日やってきた偽薬屋から
惚れ薬を買います
といってもただのワインなんですが、、、

勘違いでそのワインの効果を感じて
もう一本買うのにお金がない

恋仇の軍曹から
軍隊に誘われて
その偽の薬を購入するために
軍隊にはいる事を決意するシーンです

後7:02でネモリーノ役のパパロッティの
高い伸びやかな声すごいです!
さすがに軍曹役もエールを送って
舞台を降りてますよね

ジャズにもこういうのあります

リーモーガンの最後のカデンツァに
終わってからのドラムが
エールに聴こえるのは僕だけかな??