ジャズの歴史を知って音楽をもっと楽しもう! あなたもジャズソムリエに!

ジャズって何から聴いたらいいですか?
ってよく言われます。

ジャズと一口にいってもジャンルとして何十もあって
全部サウンド感が違います。

ジャズっていうと全世界どこでもまず思い浮かぶのが
ベニーグッドマンのシングシングシングである事が多いです。

僕も小学校の時に運動会でめちゃかかっていてメロディ覚えました!

でも、ジャズクラブにいくとこの曲が演奏される事はほとんどないのです。

スウィングジャズ時代にカンザスシティから
チャーリー・パーカーという天才が出没します。

彼がもっと刺激的なアドリブをするために
どんどん方法論を確立していって
ダンスミュージックだったスウィングジャズを
観賞用に変えてしまいます。

これによって、ミュージシャンは刺激を受けてどんどん音楽が発展しますが
お客さんはおいてけぼりに、、、

ジャズの反比例の法則といって
音楽のコード(ハーモニー)の数とお客さんの数は反比例します!ww

どんどんジャズからお客離れしていく風潮の中で

アートブレイキーやマイルスデイヴィスが

ハードバップといって
アドリブの要素だけでなくて、アンサンブルのアレンジをしっかり施して
ショーとして面白くなるようなムーブメントをつくりました。

そのご1960年くらいに
モードジャズ
フリージャズ
と、あらたな手法ができて

1970年には
クロスオーバーとか
フュージョンと言われるような音楽が誕生します。

1980年に
ウィントンマルサリスが
アコースティックジャズの回帰を試みて

その後現代ジャズにつながっていきます。

系譜をたどっていくと
こんな感じのジャズないかなー?が
うまく見つけ出せるようになります

なので、歴史を追ってどんなサウンド感か聴き比べると
あなたもジャズソムリエになれるかも!!

ゆかさんとのラジオ番組Voicyはこちら

コミュ障ミュージシャンのコミュ障脱却奮闘チャンネル

 

【アドリブ添削】初心者でもできる!アドリブの反応を劇的に変える方法

言葉って伝えるのに

最後の一言をちょっと変えただけで

相手が話しやすくなったり

全く違う伝わり方をしますよね!

 

ジャズのアドリブも同じ部分が多々あります。

 

今回は最後の音の位置を8分音符一個ずらすだけで

ドラムも合いの手が入れやすくなるし

次のフレーズが膨らんでくるよね!

 

でも、アドリブの最後につかうなら、このままでもいいよね

 

といった指導をしています

 

オンラインでのアドリブ講座での

使い勝手の良い部分を抜粋しました!

 

ほんの少し気を遣うだけで、アドリブのつながりが変わっていきます。

上手な人がものすごく大きな組み立てができるのも

こういう細かい作業の積み重ねなんだと思います。

 

このずらし方は、手前にずらすのもありですね!

 

ドラムソロにも応用できます!

 

ジャズってカードゲームのように駆け引き、出し方でこんなに変わる

大学の集中講義では

今年はジャズの歴史に沿って

スタイルの変化と音づかいによって時代性を感じさせることができる

というレッスンをしました。

 

演奏をする時に自分のインスピレーションだけで演奏すると

うまくいかない場合があります。

 

その楽曲の醸し出す時代感とか

雰囲気というのがあった上での演奏の方が

世界観が作りやすいからです。

 

これはある意味、カードゲームでのお題のようなイメージでとらえています。

そのカードゲームの内容によって

駆け引きのやり方やルールが変わるからです。

 

このゲームでは2が一番強いけど

こちらのゲームではAが一番つよいなどがありますし

でも、ジョーカーはどのゲームでも切り札として使えるカード

というルールもあったりします。

 

古い時代のジャズではあまりテンションを使わない方が

その時代の雰囲気がでます。

その上で、アドリブの後半はテンションを効かせたフレーズにもっていけば効果的ですが

全体を通して同じつかい方にしてしまうと

景色がかわらず、時代性もチグハグになり

もったいない演奏になってしまいます。

 

3日間の講義でしたが

最終日はハードバップとモードの演奏内容に特化したものにしました。

 

その際に

コーラスが繰り返される構成の中で

どこにどのカードを置いていくのか?

という説明にしました。

 

ただ、曲を演奏するのではなく

ヘッドアレンジという

口頭で伝えて軽く構成アレンジをしておいたり、

演奏の途中でおもいついたアレンジをして

曲の進行を面白くするという説明もしました。

 

すると、途中でバックコーラスをやってくれたのですが

その位置について、もっと効果的なやり方というのも解説しました。

 

ジャズは、コードの流れで使えるフレーズ(小さいカード)

のようなものから

構成に沿って、ここで意識的にこういうソロをすることによって

その後に大きなイベントが起こることが予測できるようなカードがあります。

 

そういうカードの出し合いの駆け引きをやっていきます。

 

それは現場で覚えたり、ライブアルバムを聴いて仕入れたりします。

あとは、バンドのリハーサルでそういった思惑を試すということをよくやりました。

 

最初は意図的に解決場所を示して、予定調和で演奏するのですが

本番ではそれをあれこれイジって

もっと面白く!という試行錯誤をします。

 

こういうカードをたくさんもっていると演奏は楽しくなるので

プロミュージシャンは

まるでトレーディングカードを集めるように

コピーしたりして集めています。

 

もちろんアンサンブルでは

手持ちカードの少ない人には

わかりやすいカードを使って提示していって

難しいカードは使わないという事をしますが

上級者との演奏ではこういったカードを

あちこちで出し合って駆け引きをします。

 

そうすると今までになかった使い方を覚えたり

新しいカードを入手したりと

そこが一番ジャズの面白いところだと思っています。

 

もちろん音づかいの面白さもありますが

バンドの舵取りの面白さを覚えると

メンバー全員の力が同じ方向に向かうので

爆発的な演奏になったりします。

 

何年もジャムセッションで演奏しているのに

プロの演奏のような高揚感が得られないのは

こういう思考をしていないからだと思います。

 

名盤にはこういうカードがあちこちにあって

まるで宝箱のようなものです。

そういう意味で聴くと、演奏も楽になるし

楽しさがかわると思います。

 

ただ、バンドメンバー全員が共有していないと

使えないカードがあるので

そういう練習がないと難しかったりしますが。

 

そういう解説のあと演奏がこんなに激変する

という内容の動画になっています。

 

是非ご覧くださいね!

相手に媚びる感じと、相手を気遣う感じの違いをドラムで表現してみた結果

ぽん太郎さんからの質問で

「媚びる演奏というのと、自由というのは何がちがうのですか?」

というのがありました。

 

かくいう僕も昔ギターの共演者に

「僕にそんなにあわせてくれなくても、もっと自由にやっていいですよ」

といわれました。

 

その時は、何をどう指摘されているのかわからなかったんですが

先日読んだ本で、なるほど!という言語化がありました。

 

媚びるというのは、一見相手をおもいやっているようで

「嫌われたくない、自分の居場所が欲しい!」という

相手をみてるのではなく、自分の事しか考えていない行為。

だから相手がそれを感じとって不快になる。

 

とてもよくわかります。

結局

自分本位で自分勝手な人と同じなんですよね。

 

僕は幼少の頃に大人に囲まれて育ったので

幼稚園に入った時に同じ年の子供との接し方がうまくできませんでした。

 

最初は自分勝手な行動をして、嫌われ

今度は居場所を確保するために右往左往して

余計に虐められるというパターンに陥っていました。

 

人間関係って難しいですよね。

でも、人間関係が一番面白いし、

それがない人生はとても無味乾燥なものになるとおもいます。

 

バランス感覚というのが大事です!

 

これは音楽もそうです!

 

ただ少し注意点があって

言葉の相槌は、相手の隙間を埋めていきます。

でもジャズでは隙間を埋めるのが伴奏なのではなく、

お互いが自立して、他の人の進行方向を気にしながら

自分の動きを決めていく

というのが本質です。

 

 

このバランス感覚が難しいのですが、

これをドラムで

1.媚びた演奏

2.自分勝手な演奏

3.バランスの取れた演奏

というのを叩き分けてみました。

 

アドリブやコンピングの練習というのは

どうしても小さい範囲で考えがちですが

最初はそれでいいとしても

点から線になっていかなくては、あるところで上達が止まってしまいます。

 

セッションにいくと、コード進行と自分のアドリブ

そこばかり考えていると

 

プロの演奏する大きな山のような演奏にいつまで経っても辿り着きません。

 

これって、駆け引きなんですよね

自分が何したいかをアウトプットしながら

キャッチしていく。

 

これ、最近アンサンブルのレッスンで

トレーディングカードゲームのように

カードの出し方という形で説明しているのですが

そうすると、インプットの仕方なども随分変わります。

 

またそんな動画も作っていきたいと思っていますのでご期待ください!

 

 

 

 

 

 

なぜビッグバンドっぽいドラムだね。と言われてしまうのか?

僕がジャズに興味を持ったのは

受験生の頃でした

 

春にラグビー部を引退して

ドラムを始めて

知り合いのドラマーの人が、愛知学院行くなら

有名なジャズのサークルがあるよ!って

 

Singing All Stars というジャズビッグバンドサークルで

やっぱりドラムをうまくなりたかったらジャズをやるべきでしょ!

と言われ

その人は練習パットでドラムロールを綺麗にやってみせてくれました。

 

その頃の僕にはドラムロールなんて手品やってるみたいでした。

どーやったらそんな速く

ドロロロロロロローーー

って叩けるんだ?

 

「2つづつ打つから速くなるんだよ」

「いや、むしろ遅くなるんすけど、、、、」

みたいな状態でしたから

 

ジャズってすげーーーっていうイメージで

早速名盤と言われる

「Moanin’」のCDを借りてかえりました。

 

正直

「サウンドふっる、、、、」が感想でした

 

いや、いまでこそこのアルバムがお店でかかったりしたら

心が躍るのに、、、なんでだろうか?

フュージョンの透明なサウンド感が大好きだったのもあるかと思います。

 

ジャズってよくも悪くも人間ぽい所がルーツですよね。

ブレイキーなんて、ブルーノート使いまくりの

特に臭い部分がいっぱいつまっているからかな、、、

 

それから大学に入って

やっぱり気になったからジャズ研にはいるのですが

「ジャズは臭くてあんまりすきじゃないけど

ドラムずっと開いてるから練習できるし」

という理由で入部したのがきっかけです。

 

でもジャズで好きになったアルバムがあるんですよ

 

カウントベイシービッグバンド

「アトミック・ベイシー」でした

 

もうスウィングしまくって

キメがいっぱいあって

ワクワクしっぱなしでずっと聴いてました

 

そんなわけでビッグバンドジャズにはまって

練習していたわけでしたが

 

そうなるとコンボをやるといわれるのが

「いいんだけど、、、ビッグバンドぽいんだよね」

ってやつです

その時は

「どーゆーこっちゃねん!」なんて思ってましたけど

 

今みると確かに!

ってなります

 

 

そんな違いをつくってみましたが

生じゃないと違いちっさめですね、、、

 

生だと笑っちゃうくらい違います

 

解説もいれたので、是非みてくださいね!

 

ロックとジャズの違い

スウィングとは何?という配信の際に
アンケートをとった所
色々な質問をいただきました!

あまりにも沢山あったので、
今回は「ジャズとロックの違い」というテーマに近いものから
以下の形で20個の質問に答えました!

タイム感の違い
習得方法
スウィング感
自由度
ジャズの歌い方
ビッグバンドとコンボ
アドリブの壁
休符の取り方
テンポ感
どこを演奏しているかわからなくなる

ロック=予定調和的な内容から派生してるという意味で考えてピックアップしたため
あまりロックとの違いというイメージとは違うかもしれませんが
是非最後までご覧ください!

Night And Dayの歌詞に出てくるHideは隠れるの意味ではないの知っていましたか?

ジャズの定番曲Night And Day

Cole Porterの作曲ですが

彼は作詞もしています。

 

どの曲も奥様のリンダさんに対しての愛を書いてるといわれたくらい

奥様が大好きです。

 

でも、彼は同性愛者なので、身体の関係はなかったと言われています

 

映画「五線譜のラブレター」ではそういう描写でした

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この曲って一日中あなたを想っている

って意味ですよね

 

それはわかっていましたが

まだ付き合っていない。告白していない状態なようですね。

 

恋を打ち明ける前の苦しさを描いています

 

音楽として韻を踏むために

色々工夫がされているのですが

なぜこの言葉を選んだのか?

というのをしっかり解説しました!

 

最後の方にでてきたヘッドフォンについては

これで解説しています!

音楽をいい状態で聴ける環境は大事ですよね!

ブラシって種類を使い分けますか?

ブラシはワイヤー製とナイロン製があります

ワイヤー製z

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ナイロン製

ざっくりワイヤーの方が繊細で、ドシッとした音がでます

ナイロンは軽いサウンドなイメージです。

 

以前はREGALTIPというメーカーが主流でしたが

会社が現在動いておらず、生産していない状態で

手に入らなくなっています。

 

後続品として、多くのドラマーが使っているのが

上記に記載したVIC FIRTHのHBです。

ジャズ用のWBなどもでていますが、なんとなくHBを使っている人が多いような気がします。

 

あと、ブラシの先を少し曲げてある
スティーブガッドモデル

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このあたりが主流なのかなと思います。

 

ナイロンは折れ曲がりにくいので、非常に長持ちします。

ワイヤーはどうしても、折れ曲がってしまって消耗が早いです。

 

僕としては、基本はVIC FIRTHのHBを使っていて

時折、サウンドに合わせてナイロンも使う時がある。

というイメージです。

 

二千円台のブラシ色々ためしましたが、

ちょっと音が軽くて使えないものが多かったです。

 

以前にZENN(現PLAYTECH)さんがだしていた

ワイヤーブラシが五百円と破格の割に使いやすかったのですが

現在はSOLD OUTになっております。

 

ナイロンブラシだと持ち手の部分がゴムでなくて

マレットのような

チョーキング(ごわーという効果)が使えないのと

収納するために裏にでっぱっている針金もないため

よく使うトライアングルのような音の効果もつかえないので

やっぱりジャズの場合はワイヤー一択になる事がおおいです。

 

何かおすすめなどありましたら是非コメントくださいませ!

 

 

スウィングするって何?

118日土曜日21時からYouTube配信決定しました!

最近「スウィングするってなんですか?」とかの質問たくさんいただいています。

実際にセッションの後でベーシストに直接質問いただいたのですが
「メトロノームでジャストのタイミングがいいという人もいれば
もっと前だっていう人もいます。どっちが正しいんですか?」

というものでした。

それはその場で、じゃあ一緒にやってみよう!

ということで、色んな位置を試して
納得してもらいました。

結論をいうと、答えは1つじゃない!!と僕は思っています。

僕なりの色々な体験からこういう話をYouTube配信したいと思っているのですが

50名の方がアンケートに答えてくれたら
配信します!という表明をしたところ

なんと3倍以上の163名がアンケートに答えてくれました。

めちゃくちゃ嬉しいです!

内容は「スウィングするって何?」というお題で色々話していこうかと思います。

まだアンケートに答えてない方は是非ここからお願いします!

https://forms.gle/bSEuu6RgkS4MFX4e7

16日までにいただけるとYouTubeの配信に使わせていただきます。
今回とりあげなくても、次回以降の配信につかわせていただきますので、
是非アンケートご協力お願いいたします。

YouTubeはリアルタイムにみていただけますと、
コメントを見ながらお話ししていきますので楽しいかと思いますが、
アーカイブも残りますので、後でもみていただけます。

アンケートに書いていただければ
お題以外の内容でも面白そうなら取り上げてお話ししたいと思います。

いままでいただいたアンケートの中で僕的に刺さったのが

自然と体が揺れるリズムだと思うのですが、わかりません。
分からないし出来ないしなので、「スウィングしなけりゃ」とか、「スウィングしよう」とか言ってくる人がすごく苦手です。

というお答えでした!

そうなんですよ。

僕も30代くらいのころずっとこう思ってました。

なんか知ったかぶりして、

「お前はドラムはうまいけどスウィングしないからな、、」
と、言われたので

「スウィングってなんですか?」って聞いてみても

「ジャズで一番大事なことだよ、ちゃんと勉強しなさい」

なんて言われてしまって。

若気の至りで、「お前もわかってねーんじゃねーの?」

なんて思っておりました。

 

もう一つ面白かった答えが

人生です!(嘘です)

ってやつですね。

 

なんか分かります。

しかもちょっと照れて(嘘です)と書いちゃうところもいいですよね。

 

僕の答えとしては、

スウィングってまさにブランコの気持ちよさというか

原点はそこからで、躍動する!エネルギーだと思います。

 

でもスウィングにもいっぱいあって

グングン前にいく感じもあれば

後ろから押される感じもあります。

 

原点はリズム的に躍動して気持ちいい!からスタートして

そこから、時代を経て、いろいろなジャンルが確立することで

いろいろなスウィング感が出現したんだと思っています。

 

ドラムだけ単体でする場合のスウィングと

アンサンブルで生じるスウィングもあるとおもっています。

その場合はお互いの守備範囲が違ったりするわけです。

 

僕は特に、リズムとメロディは相反した部分があって

お互いが違う場所にいることによって

スウィングできるって思っています。

 

ドラマー的な視点、メロディ的な視点からいっぱいお話しできたらなーって

思っています。

 

是非アンケートまだの方はこちらから

アンケート書いておいてくださいね!

https://forms.gle/bSEuu6RgkS4MFX4e7

 

では当日みなさんとお会いできるのを楽しみにしています!

 

 

 

それやるとジャズっぽくないって言われるドラミング

ドラムソロはパーソナルなものなので、
どんな事をしてもいいとは思いますが

他の人がずっと標準語でしゃべってるのに
コテコテの関西弁で話してるような
違和感があります。

つながりにくいというか、、、

僕も最初の頃よくいわれた内容で
色々コピーしているうちに
それジャズっぽくない。とは言われなくなってきました。

自分なりにどうやって解消したかを
話しかけながら解決したバージョンと聞き比べられるようにしました!