【ジャズCD紹介】Next Step /Kurt Rosenwinkel

【ジャズCD紹介】Next Step /Kurt Rosenwinkel

昔先輩に、ジャズのアルバムは古典的なものと
現代的なものは、どちらもバランスよく聴いた方がいい!
と言われました。
今、確かにそうだなーって思います!
 
なので、古典的なものと現代的なものを交えてやっていこうかなーと。
今日ご紹介するのは、比較的現代的な方になるかと思いますが
2001年ってもう20年も前のものです.
これ本当好きでヘビーローテーションしたアルバムです。
 
1曲目のワルツへのリズムアプローチが
あ!これやっちゃうんだ!って世間を騒がせましたし
また、これはまとめてみます。
 
リーダーである、ギタリストのカートを知ったのは
ポールモチアンのエレクトリックビバップバンドでしたが
バークリー卒業後、ゲイリーバートンのバンド
やっていたんですね、、、サウンド感あいそうですね!
 
TOKU君のアルバムでまだ無名の時にはいってるんですよね。
TOKU君、先見の明があります!
 
古典的なジャズはモダンとはいえ、比較的具体的なサウンドですが
このアルバムは終始ふわふわと幻想的なサウンドです。
 
タイトルのNext Stepという曲はカートがピアノを弾いています。
最初表拍を弾いているのかと思ったら
実はずっとシンコペーションしていた!など
リズム的アプローチが沢山ちりばめられたアルバムです!

The Next Step


マイルスのアドリブをレッドガーランドが!

マイルスのアドリブをレッドガーランドが!

先週ご紹介した「マイルストーンズ」のアルバムの
最後の曲はストレートノーチェイサーというブルースです。
 
曲の題名は、作曲者のモンクがウィスキーを飲む時に
チェイサー(水)はいらないよ!という意味です。
 
ブルースという種類の曲は全部コード進行が同じなので
レッドガーランドがマイルスの若きころの演奏を
そのまんまアドリブの最後に弾いています
 
この当時アルバムを作る時は、数回アドリブでパパッと録ってみて
いいのをチョイスするので、ボツになった録音が残っています。
それを別テイクというのですが、それを聴いてみると、
なんと何度も失敗しているんです!あげくに、あー、、、とか言ってるし
 
レッドガーランドはマイルスより年上ですが、
ジャズメンとしてチャーリーパーカーを尊敬していただろうし
パーカーとのアルバムでマイルスのアドリブは
覚えるくらいまで聴いていたんでしょうね!
 
しかし、リーダーの昔のアドリブをそのまま弾く
それを許すマイルスもなんとも度量の大きい
ジャズとしてすごく良い時代なんだなーって感じます!
聴き比べてみてくださいね!

マイルストーンズ

レッドガーランドのソロのこの部分!

マイルスのソロの元はこれ!

レッドガーランドがやり始めたけど探ってるのはこれ!

演奏実況中継Fertile Hand 黒田和良トリオ

演奏実況中継Fertile Hand 黒田和良トリオ

徳田智史くんのオリジナル

ジャズインラブリーでの演奏
徳田智史くんのオリジナル
ファータイルハンドの演奏です

3拍子で構成がややこしいのですが
モチーフは鼻歌でつくった歌という事で
非常に綺麗な曲です

みんなのアプローチがエモくて! 楽しかったです!

ブラシのコンピング ビリーボーイ

ブラシのコンピング解説

フィリーのコンピングは天才的

マイルスのMilestonesというアルバムの中には
マイルスが演奏に参加していない曲が入っています

ビリーボーイという古い曲なのですが
レッドガーランドはこの演奏を嬉々として弾いています

同じメロディーのアプローチに
フィリーは毎回少しづつアプローチをかえて
飽きさせない様にしています
その音楽力たるや、、 すばらしいです!

Aメロディの部分だけ解説しました!

マイルストーンズ

この部分です!

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ビリーボーイコンピング

ブラシの発音の違い!聴き取れるかな?

ブラシの発音の違い!聴き取れるかな?

ブラシは素人の人が適当に叩くと
だらしない音になってしまいます。
 
実際プロはブラシをしならせた、先で叩くので
音がまとまってきこえます。
 
演奏の時に準備動作がいるので
非常に難しいですが、これができるとスティックの音も良くなります!
 
今回は動画に、だらしない音、ちゃんと発音を表示しました。
違いが聴き取れるかなー?
 

 

ショスタコービッチ交響曲5番の隠れたメッセージ

ショスタコービッチ交響曲5番の隠れたメッセージ

ショスタコはジャズのアルバムを作ってたり、
問題オペラ「ムツェンスク郡のマクベス夫人」という、
○〇〇シーンが出てくるオペラとかがあったり(やばいです)
結構好きなんです!
 
社会主義では、色々な表現の規制をされていましたが、
ショスタコーヴィッチはその中でも、曲の中で反政府的な
メッセージを入れたりしていました。
これって、バレたら処刑!覚悟って事ですから。
すごい事ですよね!
 
第5番交響曲では
ビゼーのカルメンのメロディの1節の
「信じるな!」(ラレミファ#)という部分を使って、
共産党を信じるな!というメッセージを込めています。
 
曲の最後には
Aの音(私を意味する)を252回繰り返します。
その上で(ラレミファ#)が連呼されます!
私は信じない!というメッセージを込めています。
まあ、すごい度胸だし、すごい頭脳プレイですね!
 
ジャズでも、他のメロディの引用は結構使われます。
その時に、同じ作曲者つながりだったり、
同じ恋の歌だったりすると、ニヤリとしちゃいます!
クラシックなんかは、もっと探せば色々ありそうですよね!
 
この部分です!ユーチューブでしか見れないみたいです、、

楽器別ジャズライブでボサノバ演奏のコツ

楽器別ジャズライブでボサノバ演奏のコツ

ボサノバ演奏のコツ

僕の主催するジャズコミュニティのセミナーから
ボサノバの演奏のコツを、色んな楽器の視点から考察しました!
 
現地のボサノバとはまた少し違うかもですが
ジャズのセッションやライブで、ミュージシャンが気をつけている事を
お話ししました!
 

【音楽講座】ワンパターンにならない演奏のコツ

【音楽講座】ワンパターンにならない演奏のコツ

先日、僕の主催するジャズコミュニティで
ゲストにピアノの椎名豊さん、ベーシストにパット・グリンさんを迎え
ジャズクリニックを開催しました!
 
メルマガ読者の方には、次の日曜に
ダイジェストをご覧いただける様に、ご用意しますね!
 
今日はそのクリニックで、参加者がよかった!と言っていた言葉の
まとめと、僕なりの補足を入れた動画になります。
 
真面目な方ほど、ついついボキャブラリーを増やそうとしてしまいがちですが
本当にいい役者さん、というのはボキャブラリーが多い方でしょうか?
シンプルな言葉を色んな表情で演技できる、のがいい役者さんですよね?
 
というわけで以下のようなトピックでお話ししました!
 
•音符を演奏する前に、音楽にする。
•1の裏のスネアも、無限にある。
•音が浮かばなければ、黙ってればいい。
•会話と一緒で、間違いはない。
•ジャズのカウントは、裏を歌う。

フィリーの7ストロークロール

フィリーが呼び込みに使う7ストローク

オールアメリカンの4番にもでてくる奏法です

5ストロークとラフをしっかり使い分けると、
ジャズに使えるフレーズになります!