Section Works 2
今回はビッグバンドジャズの
バックコーラスにでてくるキメの4種類のたたきわけになります
よく見かけますよね
この4種類、前回と同じく入り口と出口が一緒なので
実は同じアプローチが可能なんです
まず機能をみていきましょう
今回のフレーズの機能
今入りが1の表で
2の裏から フレーズは次の小節の頭にぬけていきます
1表を前打音としましたが
これ、2の表でも可能です
今回の2、3は前打音が2表にありますね
前打音は蹴り足なので
シンコペーションの手前により安定したところで
蹴れればいいわけです
1表がより安定してますし、おおらかな感じがでます
2表は細かい感じがでます。
着地のターゲットノートをあわせる(ステージ1、2)
これは極端な例ですが
セクションは合わせず、到着点だけフィルをいれてアプローチしています
よくでてくるフィル4種類つかってみました
最初は到着の呼び込みはなし
2は3、は4ビートの定番フィル
4つ目はバイテンです
セクション忠実型(ステージ1、2)
次はセクションを忠実になぞって
到着点の呼び込みと到着点というものです
長い音符はシンバルとバスドラムでアプローチ
短い音は基本はスネアで合わせます
3番は最初の音を長いと考えれば
シンバルとバスドラでアプローチします。
今回はシンバルでアプローチしました
セクション変形型 1(ステージ1、2)
これは先ほどのものを
全部ひとつづつずらしてやっています
入り口と出口が一緒なので
セクションとしては何も問題ありません
ただ、管楽器など、セクションをしている側には
リズムが違うと、演奏しづらくなってしまうので
これくらいの長さなら問題はないですが
長く違うフレーズでアプローチする時は
相手の力量をみなければいけません
入り口と出口が一緒であれば
このように間はずれてても問題ないので
この4種類は僕はほとんど同じものだと考えています
そうすると幅が広がりますよね
ぜひトライしてみてください
セクションの呼び込み(ステージ2、3)
前回同様 セクションの前に呼び込みをいれます
セクション演奏側からすると
非常にやりやすくなります
セクションは音型を忠実にとって
呼び込みをいれています
おそらく一番模範解答になるかとおもいます
が、音楽的にはんを押したように
模範解答では幅がなくなるので
呼び込みをわざとなくしたり
セクションをずらしたりするのです。
みなさんも仲良くなると
挨拶をはぶいていじわるしたりしますよね
そんなイメージです
そこに幅が生まれます
間に合わなかったりすることもありますよね!
そういう時は、わざとの顔をするのが大事です
幅のある人だなーと思われたりします
セクション変形型 2(ステージ3、4)
セクションの入り口と出口をクラッシュで合わせて
あとは3連、のび太君フレーズで埋めてみました
この形は全部2拍目の前打音にフレーズが向かっています
これは4つ全て入れ替えてもかまいません
フレーズの入り口出口をあわせているからです。
セクション変形型 3(ステージ3、4)
全部バイテンフィールでつくってみました
2、3はなだれ込みになります
なだれ込みとは
蹴り足が2拍目なのに対して
それも分割しているので
蹴ってる感じがほとんどない
セクションに直接むかってる感じになります
短い音符をあわせる(ステージ2)
いままで
シンコペーションが短い音だったのに
長い音符でアプローチしていました
これ短いものを長く表現するのは
結構いけるんですが
逆はちょっと難しいです
もちろん、相手の音色、自分の音色がうまくいけば
可能ではあります
シンコペーションはタイなどを使って長い音符で表現した場合は
実線で見えるイメージで
休符で表現するとベクトルだけが見えて点線なイメージです
やってみるとわかりますが
切ると空白を楽しめる感じです
これはアレンジャーが意図的であれば
必ず切ることを求められますが
結構な頻度でドラマーに任せられます。
長い短いの表記は結構あいまいに書くアレンジャーも多く
短くかいてるから合わせたのに、そこは長い音で!といわれることもあります
1.2hit であわせる(ステージ3、4)
最後にこれは到着点のアプローチをしないで
セクションの部分だけスネアとバスドラムの組み合わせで
合わせています
このバスドラムとスネアの組み合わせはどういう風でもかまいません
ビッグバンドでよくありますが
ブラスでこのキメがあって、間をサックスが埋めてたりする場合です
そうすると、毎回到着点をしめすより
サックスに埋めさせた方がいいからです
あとレガートをキープすることで
スピードをキープできます
シンコペーションは一体感がでますが
スピード感はあわせるほどに落ちていきます
なので、あえてシンコペーション自体を決めずに進むことも
よくあります
間に合わず決めれな買った場合は、スピード重視したかった顔をしましょう
最後だけあわせると、全部できるけど、スピード重視したかったんですよー
という意図にみえます
まとめ
前回同様、セクションは着地地点が大事です
入り口出口があっていれば、音楽的には間がずれている方が
面白いです。ただし、ほどほどにしないと演奏側から吹きにくいと
文句がきたりします。
音の長さは合わせる場合もあるがシンコペーションは跳躍なので、あえて長い音で合わせる場合がある
セクションの合間である場合は呼び込み着地をしない場合もある
以上セクションワーク2でした
次回はセクションの合間の埋め方を細かくやっていきます
Copyright 2018 Kazuyoshi Kuroda