バート・バカラック05 いち早くバートの才能を見抜いたマレーネ・デイトリッヒ

 

パラマウント映画で映画のスコアについて学ぶためにロスアンジェルスにいたバートの元に、ピアニスト・コンダクター・アレンジャーのピーター・マッツからマレーネ・ディートリッヒの代役を頼む電話があったようです。

マレーネ・ディートリッヒはベルリン生まれの女優で、アカデミー賞も受賞しており、当時はすでに56歳だったようですが、まだまだ美しかったとバートはいっています。

オーディションに受かると思わなかったバートは彼女の部屋に訪れた。

「曲を書くのか?」と聞かれ、数曲弾いてみせると、私には合わないけどフランク・シナトラにと、曲を送ってくれたようです。
シナトラにはボツにされたようですが、ここから2人は長く一緒に音楽活動をするようになります。

アレンジをし、ピアノを弾き、オーケストラを指揮するという仕事を長く続けていくことになります。

この仕事をするようになって、演奏が終わるとジュディ・ガーランドのような有名人達と一緒に食事することが多くなり、人脈を築いていきます。

バート・バカラック04 下積み時代

ヒットを少しとばしながらも、作曲ではまだまだ生活できなかったバカラックは
ピアニストとして、バンドの演奏に参加しています。

エイムスブラザーズ

スティーブ・ローレンス

この演奏はバカラックの演奏ではないのですが、こういった売れているミュージシャンの伴奏で、ツアーを回ったりしていたようです。

エイムスブラザーズには曲を提供しようとしたそうですが、
作風が違ったために、
「曲はかかなくていいから、ゆっくししてくれよ、、、」なんていわれていたようです。

作曲家としてはなかなか上手くいかず、
スティーブ・マックイーン主演の「マックイーン絶対の危機」の映画を、
ノンクレジットで楽曲提供しています。

ノンクレジットは名前をださずに安く買い取られるということですね!

ミュージシャンあるあるですけど、バートさんは明らかに早く下積みを脱していると思います。うらやましい!

でも本人は作曲家として立ち行かず、かなり焦りを感じていたようです。
80曲近く曲を提供したにもかかわらず、録音すらされないことも多かったようです。

バート・バカラック03 ハル・デイヴィッドとの初ヒットMagic Moments

[Warm And Tender]のヒットの1年後1957年に今後長くタッグを組んでいく作詞家ハル・デイヴィッドと数曲書きます。
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ハル・デヴィッド(作詞家)
(アルフィーや雨に濡れてもなど多くのヒットをバートと生み出す)

その中でこの[Magic Moments]をペリー・コモが録音して、自分のTV番組で披露することでヒットとなり、父親から借りていたお金もようやく返済できようです。

下積み貧乏生活があったとはいえ、かなり短いですよね、、、
この後はヒットをどんどん連発していくことになります。

バート・バカラック02 初のヒット作 Warm And Tender

学生を卒業して兵役から帰ってきたバートはフェイマス・ミュージックと契約
ブロードウェイ1619番地にあるブリル・ビルディングの小さなオフィスで仕事をするようになります。

最初の1年半はボツばかり、ここでこの後組んで仕事をする作詞家のハル・デイヴィッドと出逢います。

この曲は1956年にシド・ショウと組んで作曲した曲で
ジョニー・マティスの[It’s Not For Me To Say]のB面に入った曲だったらしいのですが、この印税で今までの借金を抜け出す事ができたと言っています。

この時代のスタイルの曲ですよね!まだバカラックらしくない感じがします!

バート・バカラック01 デイブ・ブルーベックと一緒にダリウス・ミヨーに師事する

ダリウス・ミヨーはフランスの作曲家でフランス6人組の1人です。
ナチスからの亡命で西海岸にいたことで、デイブブルーベックが支持していたのはしっていましたが、
同じタイミングでバート・バカラックも授業を受けていたようです。

モントリオールにあるマッギル大学に入学したバートは夏休みの間ダリウス・ミヨーから作曲を学んでいます。
生徒は5人しかいなくて、みな12音階の過激な曲を書いていたようです。

この時作曲した曲が綺麗なメロディで
「口笛で吹けるメロディを書いたからといって、恥じる必要は全くない。」となぐさめられています。

音楽はどうしてもつきつめると難解=美徳になる傾向ありますよね、、、
拍子やハーモニーが複雑なのは、このあたりからきてるのかもですよね!

 

バート・バカラック00 幼少期 基礎練習嫌い

今回からこちらの本を参考にバカラックさんについてまとめていきますね!

ご本人が書いた本で、幼少期ピアノは母親に強要され、練習が嫌いでたまらなかったようです。
「運指の練習はうんざりで、、」と書いています。
でも、やっぱりこれがあったからこそ、演奏の仕事にありつけ、名曲の作曲につながったのだと思います。

ドラムは子供の頃からやらされる楽器ではないので、いやいややらされる子はあまりいないのですが、ピアノはありますよね!

大人になると基礎練習は「なぜ?」と「結果」につながらないと、すぐにやめちゃうので、まずは曲からというのが多い気がします。子供は完全に嫌いになるタイプと「言われたから」が時間があるので、まあまあできるんですよね。

ここは悩みどころですけど、僕はどんなスタートでも時間を区切って毎回練習の冒頭に取り組む!
がいいのでは?と思っています。

基礎練習って終了が、僕もいまだにないので、タイマーをあわせて途中でも終了する!がいいのかなーと!

なんだかバカラックさんの内容じゃなかった気がしますのでタイトルを0にしておきました。

次回から幼少期はざーっと飛ばしつつ、デビューあたりをやっていきたいと思います。

バート・バカラックの名曲 Burt Bacharach

2023年2月9日大作曲家のバート・バカラック(Burt Bacharach)さんが94歳でお亡くなりになられました。

数々の名曲を作られた方です。みなさんもなじみのある曲が多いのでは?
と思います。

映画音楽では「明日に向かって撃て」をはじめ沢山の曲を作曲されていますが、ジャズでよく演奏される曲として5つあげてみました!
・Alfie
・Rain Drop Falling On My Head
・Close To You
・A House Is Not A Home
・The Look Of Love

このあたり!他に何かありましたら是非教えてくださいね!
素晴らしい作曲家でしたね、、、惜しい人を亡くしました。

Alfie

Rain Drop Falling On My Head

Close To You


A House Is Not A Home

エラの歌も素敵ですが、この演奏好きなんです!

 

The Look Of Love