コルトレーンのバンドにいるのが辛かった
コルトレーンはマイルスのバンドに入った事で
非常に有名になりますし、本人も「成長に欠かせなかった」
と言っています
が、後期はもっと自分のサウンドを演奏したくて
いつもマイルスと「バンドを抜ける」という事で揉めていたようです
オリンピアでの演奏では
マイルスのバンドですでにハーモニーを上に
乗っけて吹きまくる!という奏法を使い始めています
ジミーコブはこの時の演奏を
「彼はマイルスの音楽を卒業していたんだよ。どんなバンドより進んでいて
もう自分のグループで演奏するしかなかったんだ。」
と言っています
観客もながーいコルトレーンのソロに口笛をふいたり
ブーイング(あまりブーイングには聞こえないけど)していたそうです。
この時の観客は「カインドオブブルー」のような落ち着いたサウンドを期待していたようです
フランスに呼んだプロモーターが最後のテーマが終わったあと
「君の演奏は新しすぎる、観客が期待しているものと違うんだ、先に行きすぎている」
と言った所
コルトレーンは
「まだそれほど先にいってないよ」と答えたそうです
この後、フランスに行った時は、「マイフェイバリットシングス」を聴いていた観客に
大歓迎されたようです。
僕はこの時のコルトレーンの演奏は胸にきますけどね!今だからですよねww