鍵盤楽器の発展

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チェンバロとピアノ

チェンバロという楽器とピアノの違いはわかりますか?

1300年代くらいにつくられたチェンバロは

仕組みが、鍵盤を押すと爪が弦を弾くという構造になっていて

音量の変化がつけれなかったんです。

それを改良して、弦をハンマーで叩く仕組みに変える事によって音量を自在に変化させれたんですね。これが

クラヴィチェンバロ・コル・ピアノ・イ・フォルテ

クラヴィは鍵盤という意味です。僕のつくったキャラクタークラヴィくんも鍵盤って意味なんですよ。

ピアノ=小さい フォルテ=大きい これは知ってますよね

小さい音から大きい音までだせるチェンバロという名前から

ピアノだけが残ったわけです

1500年代後半からチェンバロはピアノにとって変わっていきました。

ちなみにチェンバロの音きいてみましょう!

キャンディ・キャンディですよ!っていってもわかんない人多いかな?

わかる人、年がばれますよ!

アップライトピアノ

左がアップライトピアノで、右がグランドピアノです

グランドの方が場所をとるので、弦を立ててコンパクトにしたものがアップライトピアノです。アップライト=直立した という意味です。ベースもアップライトベースというのは、弦が立ってるからですね。

アップライトは一旦てこを使うので、力のロスがあり、音量のレンジが狭くなります。

アップライトは軽自動車ってイメージです。

グランドの高いやつは、高級車って感じですね。

オルガン

左のパイプオルガン、お値段2億くらいします。

教会でも小さい所では、こういったオルガンを導入できなかったので

ローレンス・ハモンドという人が鍵盤一つに対してモーターがついていて、歯車がまわり、コイルと磁場によって音が作成される仕組みのオルガンを開発しました。

これだと、お値段かなり安くできたのです。

電気で音をつくるとはいえ、鍵盤ひとつづつで音が作成されているので、アコースティックよりな楽器です。

ハモンドオルガンの左においてあるのはレスリースピーカーといって、オルガン独特の音のゆれを作るために、中でスピーカーをまわすことによって揺れをつくる仕組みになっています。

こちらにで詳しく説明されています。

https://www.ikebe-gakki.com/web-ikebe/kbd_LSP/

今とちがってどれも原始的な仕組みですよね!

教会で使用もされましたが、ロックミュージシャンやジャズミュージシャンがそのサウンドをこぞって使いはじめました。

ディープパープルもそうですし、多くのポップスミュージシャンが使っています。

マイケルジャクソンのBADのオルガンは次のジミースミスです。

オルガンジャズといえば、まずはジミースミスといっても過言ではありません。

キーボード、電子オルガン

じゃあよく市販されているキーボードはどうなのか?

これは、音を録音しておいたものを鍵盤を押すと再生する仕組みになっています

しかも安いキーボードだと

鍵盤に1つづつ音が録音してあるのではなくて、例えばサックスの音を録音したら、あとは電子的に早送りすれば高くなり、遅く再生すれば低くなるという現象をつかって、中で作成して再生しています。

高価なキーボードだと、鍵盤1つに幾つかの音を組み合わせて再生しています。

どちらにせよ、基盤に音が録音されていて、それを再生してるわけで、アコースティックとは仕組みが異なります。

ピアノはハンマーで弦を叩く。チェンバロは爪で弾く。パイプオルガンは風をおくってパイプをならす。ハモンドオルガンはモーターで歯車を回して磁力で音をつくる。のように、鍵盤を押すことによって音を作成するのがアコースティックです。

ただ高価なものは、下手なアコースティック楽器よりも音がよかったりします。

ミュージシャンとしては、やっぱり少し手触りのない音色な感じはしますね。

あと、利点としてはメンテナンスが簡単です。

アコースティック楽器は鍵盤一つ一つで調整しなければいけません。

維持費がかかるといった所で、キーボードを選ぶお店がおおいのは否めませんね。

ローズピアノ

もう一つ、電子楽器みたいなんだけど、アコースティック楽器!というのが、このローズピアノです。

ピアノって弦が張ってあるので、非常に移動が難しいです、衝撃によわいですし、どうしても大きくなりますからね。

そこで考えたのが、鉄の板を叩いて、それだと音が小さいので、エレキギターのように、ピックアップマイクで音を拾ってだすという仕組みなんです

これは音をきけばわかりますが、ピアノとは音がかけ離れすぎていて、ピアノの代用品としては普及しなかったのですが、独特の音色感を好んで使用するミュージシャンがいました。

ポップミュージシャンも沢山つかっています。

次のスティービーワンダーの曲の最初のギターの音みたいなやつ

これローズピアノの音です。

まとめ

鍵盤楽器もいろいろあって、同じように見えても色々ちがうんですね。

キーボードでも、音を録音するタイプではなくて、波形を組み合わせて作るというスタイルのものもあったりします。シンセサイザーというものがそれですね。

最近の電子キーボードは演奏するタッチも音も非常に良いものができてきて、甲乙つけがたい!という感じですね。ローズの音もチェンバロもピアノもはいっていますから、一台で全部演奏できます。

大きなステージなんかでは、生の音はほぼ聴こえませんから、聴衆的にはキーボードで何も問題ないですね。むしろ生のピアノだと、マイクで拾った音がハウリングしたりして、大変です。

でもやっぱりジャズライブなど、近くできけるのであれば、生のピアノの方が断然いいですよね!

 

 

 

 

 

鍵盤楽器の発展」への1件のフィードバック

  1. キーボードの分かりやすい解説、ありがとうございました。ハモンドオルガンとローズピアノの音は大好きです。今度、ウエスモンゴメリー風のギターライヴがあったら教えてください。

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